知っておいて損はない!現役の総務経理が教える給与から控除されたお金の行先 

お金

はじめに

皆さんがもらう毎月の給与は税金や保険料などが引かれた状態で皆さんの口座に振り込まれますが、

意外とそのお金がいつどこに納められているか知らない人が多いです。

実際に「引かれているお金のことは良くわからない。」と言われることもあります。

給与から控除されたお金の行先について、

現役の総務・経理担当者である筆者が簡単に説明させていただきます。

なぜ控除後のお金の行先を知っておいた方が良いのか

なぜ給与から控除されたお金の行先を知っておいた方が良いのか、

その理由は以下のとおりです。

  • 本来は自分で納める必要があるから 
  • 総務経理当者に質問する際の知識として役立つから
  • 自分が何を納めているかを知るのに役立つから 

それぞれの詳細な理由は以下のとおりです。

本来は自分で納める必要があるから

会社員の場合、基本的には会社が税金や保険料等を納めてくれますが、

本来は給与をもらった人が納める必要があります。

なので、会社員でいる間は会社が代わりに納めてくれますが、

会社を辞めた際は自分で納める必要があるため、

自分が何を支払っているのか知っておく必要があります。

総務経理当者に質問する際の知識として役立つから

普段はあまり総務や経理に質問することはないと思いますが、

子供が生まれる、引っ越す等で総務や経理に質問することがあると思います。

質問する際に自分がいつ何を納めているかを知っておくと、

総務や経理担当者と会話がしやすくなります。

また、総務や経理担当者の中にはただ事務作業をこなしているだけの人もいるので、

ちゃんとやってくれているか見極めるためにも、

自分がいつ何を納めているか知っておいた方が良いです。

自分が何を納めているかを知るのに役立つから

最後の理由として、自分が何を納めているか知るのに役立つからです。

自分がいつに何を納めているか知ることで、

自分がどんな税金や保険料を納めているかを把握でき、

節税や足りない保険等を知るきっかけになるからです。

給与から控除されたお金の行先

給与から控除されるお金について、主に以下のものがあります。

注.会社により控除されるものが異なるため、下記は一例となります。

  • 所得税、住民税等の税金
  • 健康保険料、社会保険料、雇用保険料の社会保障
  • 確定拠出年金、財形貯蓄等の将来のための積立金
  • 親睦会費や社員旅行積立金等の会社独自にあるもの

それぞれのお金の流れは次のとおりです。

所得税、住民税等の税金

会社員が給与から引かれる主な税金として「所得税」と「住民税」があります。

「所得税」と「住民税」の説明は割愛させていただきますが、

所得税は原則給与支給日の翌月10日までに税務署へ納付されます。

住民税は会社が納税してくれる特別徴収の場合、

原則給与支給日の翌月10日までに住居がある市区町村へ納付されます。

住民税の納税方法として、普通徴収を選択している場合

自分で納付する必要がありますので、給与から控除されることはありません。

健康保険料、社会保険料、雇用保険料の社会保障

次に健康保険料、社会保険料、雇用保険料についてです。

健康保険料は基本的に給与支給日の翌月に各組合へ納付されます。

健康保険料は会社が加入している組合により支払日が異なります。

社会保険料は給与支給日の翌月末までに年金事務所へ支払われます。

雇用保険料は少し変則的で、多くの企業が年に3回労働基準監督署などに納めます。

健康保険料と社会保険料は従業員と会社が折半なのに対し、

雇用保険料は折半ではなく会社負担の方が多くなっております。

健康保険料や社会保険料は会社を辞めた場合、

全額自己負担になるのでご注意ください。

確定拠出年金、財形貯蓄等の将来のための積立金

確定拠出年金や財形貯蓄等の将来のための積立金について、

会社ごとで扱っている項目が異なるため、支払日も当然異なってきます。

通常、外部へ委託して運用していることが多いので、

給与から控除後、それぞれの運用委託先へ支払うのが一般的な流れです。

親睦会費や社員旅行積立金等の会社独自にあるもの

親睦会費や社員旅行等がある場合、その会社独自の決まりで給与から控除されるものがあります。

親睦会費や社員旅行積立金の控除後の流れについて、

控除したお金を別の専用口座に移動することもあれば、

会社の口座にそのまま残しておくこともあるので、その会社独自のルールに寄ります。

一度控除されたお金は特別な事情がない限り戻ってこないことが多いので、

控除されている金額はしっかり把握しておきたいところです。

まとめ

今回は給与から控除されたお金の行先を説明させていただきました。

すぐに役立つ知識ではありませんが、

自分で税金や保険料を納めることになったり、

総務や経理に配属された際は役に立つ知識だと思います。

また、それぞれのことをもっと知りたければ、

まずは簿記やFPの勉強をすることをオススメします

本記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました